フィジークに向いてる骨格ってどんなの?肩幅が広くてウエストが細い人だけじゃない

kaito

筋トレ歴約10年・JBBFフィジーク日本大会優勝・世界大会出場の経験がある、かいとです。
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悩み人

フィジーク選手で勝てる体ってどんな骨格なの?

ボディビルとフィジークで有利な骨格の違いってなに?

フィジーク選手になるにはどの部位を鍛えたらいいかな?<

こんな疑問を解決できる記事になっています。

これからフィジーク競技に挑戦しようと思っている方は、どんな骨格だとフィジーク選手として成績を残せるのか気になるかと思います。

年々、トレンドは変わりますがある程度有利な骨格はあります。僕自身、フィジーク競技で通用する体を作るために鍛えています。

今回は、「フィジークに向いている骨格や重点的に鍛えると良い部位」などを解説します。

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目次

フィジークに向いている骨格って?

フィジーク競技において、骨格による優位性は間違いなくあります。

特にフィジーク競技は見た目を競う競技なので、生まれ持った骨格は非常に重要です。これはトップレベルになればなるほど、その重要さは増してきます。

フィジーク競技の他に、ボディビル競技もありますが、両者の違いとして単純に筋肉の大きさだけでなく、骨格の違いがあります。

フィジークに向いている骨格を簡単に解説すると以下の3点です。

フィジークに有利な骨格

  • 肩幅が広い
  • ウエストが細い
  • 顔が小さい

特に上2つの、”肩幅が広い”と”ウエストが細い”という点はフィジーク競技においてかなり重要です。

肩幅が広くてウエストが細いと有利

フィジークでは、肩幅が広くてウエストが細いと圧倒的に有利です。

フィジークは、ボディビルのように体を縮めて力むポーズがなく、体を広げたリラックスポーズのみで審査が行われます。

リラックスポーズでは、肩幅が広くウエストが細いと、上半身が大きな逆三角形になりやすく、評価されやすいです。

フィジークはサーフパンツで審査をするので、下半身よりも上半身が重要になります。

そのため、広い肩幅から細いウエストにかけた”逆三角形”のアウトラインはとても大切です。

鎖骨の長さと骨盤の太さが関係している

”肩幅の広さ”は鎖骨の長さと関係しており、”ウエスト”の太さは骨盤の大きさと関係しています。

鎖骨の長さを気にした事がある人は少ないと思いますが、実は肩幅の広さに関わってきます。

また、骨盤の大きさとウエストの太さの関係ですが、脂肪がついている状態ではあまり分かりませんが、大会出場時のコンディションまで絞ると、「脂肪では無く、骨なのでこれ以上細くできない!」というのが分かります。

写真を見てもらうと、これ以上ウエストを細くできないのが分かるかと思います。

kaito
僕は、フィジーク選手として肩幅が広い点が有利ですが、ウエストが太いのが不利な点です。

ウエストの太さに関してはウエストシェイパーを使って、少しでも細くなるように工夫しています。

ウエストシェイパー

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顔の大きさ・腹筋の溝の深さも大切

日本大会などの主要な大会になってくると、ただ肩幅が広くてウエストが細いという骨格だけでは通用しなくなってきます。

より体を大きく、広く見せるためには顔の大きさも重要になります。

フィジークは見た目を競う競技なので、相対的なバランスが大事です。

顔が小さいと相対的に体が大きく見え、それがステージの上でライトを浴びれば更に体が大きく見えて映えます。

kaito
サイドを刈り上げた髪型にすると、顔を小さく見せて肩幅を広く見せる事ができますよ

ミッドセクション(腹筋)も大事

ここまでは、フィジークで最も大事なアウトラインに着目してきましたが、フィジーク競技の審査ではミッドセクション(腹筋)もとても重要な要素です。

特に、くっきりと割れた腹筋はとても大切です。

このくっきりと割れた腹筋は、腹筋1つ1つの溝の深さが関係しています。

筋トレで腹筋の大きさは変えられますが、溝の深さに関しては遺伝の要素が強く、少々鍛えただけではどうにもなりません。

それでも何とか、くっきりと割れた腹筋を見せるためには、大会までにしっかりと絞り切ることが重要です。

絞りきった状態で、腹筋がぼこぼこに見える選手とそうでない選手がいるのはこのためです。

実際骨格はどの程度重要なのか?

ここまで読んでいると、「フィジークって生まれ持った素質がないと勝てないじゃん!」と思った方も多いと思います。

そんな方のために、実際にフィジークの審査に骨格がどの程度影響するのか解説します。

骨格も大事だが筋肉量・絞りも大事

ここまで述べたように、骨格はフィジークの審査において重要な要素の1つですが、それはあくまでもしっかりとした筋量と絞りがあった上での話です。

骨格よりもまず大事なのは、

  1. 筋肉がしっかり付いている
  2. 無駄な脂肪がなく、しっかりと絞り込めている

この2点です。

トップレベルの戦いになればなるほど、筋量があって絞れているのが当たり前になってくるので、骨格が優れている選手の方が有利になります。

ですが、地方の大会だと”筋量があって絞れている”という選手はそれほど多くないので、骨格に左右されず上位入賞を狙える可能性は高くなります。

ただし、数年前と比べてフィジークの競技人口が増え、地方大会のレベルも高くなってきています。

そのため、フィジークの大会に出るのであれば自分の弱点を知り、フィジークで通用する体を作っていく必要があるでしょう。

フィジーク競技で鍛えるべき部位

この記事では骨格の重要性について解説してきましたが、生まれ持った骨格を変えることはできません。

しかし、フィジーク競技に適した体型を知ることで、フィジークで評価される体を作りあげる事はできます。

以下の3つの部位がフィジークで勝つために重要な部位です。

重要な部位

  • 肩の張り出し
  • 背中の上部からの広がり
  • 大胸筋上部の盛り上がり

順番に見ていきましょう。

肩の張り出し

冒頭でも述べましたが、フィジークでは広い肩幅が重要です。

広い肩幅を作るためには肩を鍛えることが必須です。

肩(三角筋)は

  • 前部
  • 中部
  • 後部

の3つに分かれています。

この3つの中で特に肩幅を広くするためには、中部(横側)を鍛える必要があります。

三角筋中部を鍛える代表的な種目は”サイドレイズ”です。

一見、簡単そうに見えるサイドレイズですが、実は難しい種目でもあります。

フォームが悪かったり、重りが重すぎると、刺激が三角筋中部ではなく僧帽筋に逃げてしまうので、まずは軽い重量で正しいフォームを身につける事が大事です。

サイドレイズの正しいフォームは下記の動画で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

背中の上部からの広がり

逆三角形の上半身を作るには、背中を満遍なく鍛える事が大切です。

バックポーズをとったときに重要なのはもちろんですが、正面から見た時も背中が発達していると、より大きくインパクトのある身体をアピールする事ができます。

特に、横に広がった背中を作る上では広背筋の上部や大円筋を鍛える必要があります。

種目としては、チンニングやラットプルダウンなどの種目を取り入れると効果的です。

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僕は背筋の下部が付きやすいので、とにかく上部の広がりを付けるためにラットプルをやり込みました。

上部から下部の広がり

背中上部の広がりが重要ですが、それに見合った下部の広がりも重要です。

下部も鍛える事で、よりウエストが引き締まって見えます。

広背筋下部が付き難いという方は、ワンハンドローイングで広背筋下部から上部にかけての広がりを作るのがおすすめです。

ワンハンドローイングのやり方】を知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

kaito
YouTubeにワンハンドローイングの解説動画をあげてるので、ぜひ参考にしてみてください。

大胸筋上部の盛り上がり

肩を鍛えて幅を大きくしたとしても、胸のボリュームが無いと正面から見た時のインパクトにかけてしまいます。

大胸筋上部を鍛える事で、フロントポーズでより大きく見せることができます。

そのために

  • 大胸筋の全体的なボリュームを出すためのベンチプレス
  • 上部の盛り上がりを出すためにインクラインダンベルプレス・フライ

これらの種目を取り入れるといいです。

フィジーク競技はボディビルと違って重心が高い位置にある方がキレイにカッコよく見えます。

そのため、上半身の中でも特に上部である、肩や背筋上部・大胸筋上部を鍛える事が大事です。

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ここまで上半身について話してきたのですが、「フィジークに下半身は必要ないの?」と思われた方は【フィジークに脚トレが重要な理由を解説】をご覧ください。

弱点もポージングでカバーできる

フィジーク選手として骨格的に不利だとしても、ポージングで弱点を隠して、自分の強みを強調する事ができれば大会で通用する事できます。

僕は、周りの選手と比べて筋肉が大きい訳でもなく、骨格も決して有利な訳でもありません。

だからこそポージングに関しては、人一倍研究して、練習をしました。

kaito
フィジーク選手として、成績を残したい人は体を鍛えるだけでなくポージングの練習も怠らないようにしましょう。

ポージングについて知りたい方は【フィジーク大会の基本のポージングについて】を参考にしてみてください。

他にも、フロントポーズサイドポーズについて解説している記事もあります。

これからフィジーク競技を目指す方に向けて

最後にこれからフィジーク競技を目指す方に、頭に入れておいて欲しい事が1つあります。

コンテストに出るという事は必ず勝敗が付きます。この勝敗に固執するあまり、筋トレを嫌いになってしまう事が無いようにしてほしいです。

自分は、骨格的に向いてないんだ…だめなんだ…

と強く思うあまり、筋トレ自体が嫌になってしまう事があります。これは本当にもったいない事です。

今まで経験した事がないほど体を絞り上げ、大会に出場する事は本当に素晴らしい事です。

大会に出るからには人と比べる事も大事ですが、まずは自分史上最高の体を作り上げた事に対して必ず自分を褒めて上げてください。

大会に出るのであれば、これだけは忘れないで下さいね。

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この記事を書いた人

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【実績】
JBBF All japan mens physique
-176 日本大会 優勝
IFBB World championsips
世界大会 日本代表選手
【掲載】
トレーニング雑誌:IROMMAN掲載
【資格】
NESTA-PFT 国際トレーナー資格

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