こんにちは、かいとです。
突然ですが、あなたは腹筋を割るために
「毎日有酸素運動をして」
「食事制限を厳しくして」
「炭水化物を抜く」
……こんな努力をしていませんか?
もしそうなら、今すぐストップしてください。
驚くかもしれませんが、腹筋を割るために極端な制限や有酸素運動は必要ありません。
むしろ、自己流の厳しい制限は筋肉を落とし、代謝を下げ、
リバウンドの元になる「一番やってはいけない行為」です。
僕自身、かつては間違った減量で失敗し、
ストレスで26kgもリバウンドした経験があります。
しかし、
「ある基本的な食事の法則」を実践してからは、
有酸素運動ゼロで一年中割れた腹筋をキープできるようになり、
フィジークで日本一になることもできました。


この記事では、僕のクライアント様も3ヶ月で−10kg達成し腹筋を割った
「最短で腹筋を割るための食事方法」を包み隠さずお伝えします。
自己流のダイエットで停滞している方は、
ぜひ最後まで読んで「一生モノの知識」を持ち帰ってください。
腹筋が割れる体脂肪率の目安と体重計の落とし穴
まず、腹筋を割るための具体的な「ゴール」を設定しましょう。
闇雲にダイエットをするのではなく、数字の目安を知ることが重要です。
男性は体脂肪率15%〜18%が第一関門


「腹筋が割れる」といっても、その度合いには段階があります。
一般的な男性の場合、体脂肪率が15%〜18%あたりになると、うっすらと腹筋のラインが見えてきます。
ここが最初の目標ラインです。
さらに、誰が見ても「割れている」という状態、いわゆるバキバキの腹筋を目指すのであれば、
体脂肪率は14%以下を目指す必要があります。
女性の場合は、17〜19%で見え始め、15%以下でしっかりと割れて見えます。
今のご自身の体脂肪率が20%を超えているのであれば、まずは「18%」を目指して減量を進めていきましょう。
体重計の数値より「鏡」と「記録」を信じる


ここで一つ、多くの人が陥る罠があります。
それは「家の体重計の体脂肪率を信じすぎてしまうこと」です。



「15%まで落としたのに腹筋が見えない」



「数値は減らないのに見た目は変わった」
という相談をよく受けます。
実は、家庭用の体脂肪計は体に微弱な電気を流して計測しているため、体内の水分量で数値が大きく変動します。
「本当にそうなの?」と思う方は、トイレの前後やお風呂の前後で測り比べてみてください。
驚くほど違う数字が出るはずです。
僕の事例をお話しすると、フィジーク大会に出場した際、
実際の体脂肪率は一桁(10%以下)まで絞り切っていました。


しかし、その状態で家の体重計に乗ると「体脂肪率18%」と表示されるのです。
これぐらい、体重計の数値はアテになりません。
ですので、体重計の数字に一喜一憂して「もっと食べないといけないのか」と
焦って食事を減らすのはやめてください。 一番信頼できるのは「毎日の鏡チェック」です。
- 毎日鏡で自分のお腹を見る
- スマホで写真を撮って記録する
- メジャーでウエストを測る
これらが最も確実な指標です。数字よりも「見た目の変化」を信じて進めていきましょう。
【食事制限の正解】カロリーとPFCバランスの計算式
脂肪を落とす作業で最も重要なのが食事です。
「食事制限」と聞くと、ささみとブロッコリーだけを食べるような生活を想像しませんか?


昔の僕もそうでしたが、そのやり方はストレスが溜まり、確実にリバウンドします。
正しい食事制限とは、我慢することではなく「管理すること」です。
具体的には「摂取カロリー」と「PFCバランス」の2つだけ守れば、何を食べても大丈夫です。
ステップ1:アンダーカロリーの正しい設定方法
体脂肪を落とす大原則は、「摂取カロリー < 消費カロリー(アンダーカロリー)」の状態を作ることです。
計算方法は以下の通りです。
- 消費カロリーを計算する(基礎代謝 + 活動代謝)
- その数値から、−200kcal 〜 −700kcal 引いた数字を出す
この「マイナスした数値」が、あなたが1日に摂取すべきカロリーの目安です。
この範囲内で食事をしていれば、確実に体脂肪は落ちていきます。
ステップ2:黄金のPFCバランス決定法
カロリーが決まったら、内訳(PFCバランス)を決めます。
PFCとは、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の頭文字です。
- P(タンパク質):筋肉を守る
- 計算式:除脂肪体重 × 1.5g〜2g ▶︎ 筋肉を維持し、代謝を落とさないために必須です。
- F(脂質):ホルモンバランスを整える
- 計算式:全体カロリーの20〜30% ▶︎ 極端にカットするとホルモンバランスが崩れ、食欲が暴走します。
- C(炭水化物):エネルギー源
- 計算式:残りのカロリー分 ▶︎ トレーニングの質を高め、脂肪燃焼を加速させるために必要です。
面倒な計算に感じるかもしれませんが、これを一度計算して守るだけで、
僕のクライアント様も4ヶ月で−16kg、50代の方でも3ヶ月で−7kgといった成果を出しています。
食材の選び方と具体的な摂取量
では、具体的に何をどれくらい食べればいいのでしょうか。
- タンパク質
- 肉、魚、卵、大豆製品など。
- 肉100gあたり約20gのタンパク質が含まれます。僕の場合、1日に肉を500〜700g食べます。目安としては「拳1個分のお肉=約150g」と覚えておくと便利です。
- 脂質
- 魚の油、アーモンドやくるみ、オリーブオイル、アボカド、卵など。
- 「脂質=悪」ではありません。良質な脂質は脂肪燃焼を助けます。
- 炭水化物
- お米、麺類、芋など。
- 僕の減量中でも、お米換算で1日900g〜1.2kg(コンビニおにぎり9〜12個分)を食べることもあります。「意外と食べられる」と感じたのではないでしょうか?
失敗する人が陥る「炭水化物抜き」の恐怖
ここが今回の記事で一番伝えたいポイントかもしれません。
世の中には「糖質制限」や「炭水化物抜きダイエット」が溢れていますが、
フィジークで結果を出す人や、減量が上手い人は、極端な炭水化物カットを絶対にしません。
僕自身、過去に炭水化物を抜いて失敗し、ストレスで26kgもリバウンドした経験があります。


なぜ炭水化物が必要なのか、理由は3つあります。
炭水化物が減量に必須な3つの理由
① エネルギー源になり脂肪燃焼を助ける
車でいうガソリンです。ガス欠の状態では体は動かず、脂肪を燃やすエンジンも回りません。
② 筋肉を守り、代謝を維持する


炭水化物がないとトレーニング強度が下がり、筋肉が分解されます。
筋肉が減ると代謝が落ち、痩せにくい体になります。
③ 睡眠の質を高める(超重要)


実は、睡眠中にも300〜400kcal(ジョギング40分〜1時間相当)が消費されます。
炭水化物が不足すると睡眠の質が下がり、この「寝ている間のボーナスタイム」をドブに捨てることになります。
糖質制限がリバウンドと停滞を招くメカニズム
炭水化物を抜いて体重がストンと落ちることがありますが、
それは「脂肪」ではなく「水分」と「胃の内容物」が減っただけです。
一時的に体重計の数字は減りますが、見た目はしぼんでしまい、
お腹の脂肪は残ったまま…という悲しい結果になります。
さらに、エネルギー不足で体が「飢餓状態」と判断し、省エネモード(停滞期)に入ります。
こうなると、食べる量を減らしても痩せず、精神的に追い詰められて暴食し、
リバウンドという最悪のルートを辿ります。
腹筋を割りたいなら、炭水化物は敵ではなく、最強の味方だと認識を変えてください。
よくある質問:有酸素運動やトレーニング頻度について
最後によくある質問にお答えします。



食事制限は適当でも、トレーニングを毎日頑張れば腹筋は割れますか?



残念ながら、ほぼ100%割れません。
「トレーニングは一生懸命やっているのに体が変わらない」という人の原因は、
間違いなく食事です。
腹筋を割るという作業は、お腹の上に乗っている脂肪を取り除く作業です。
いくら腹筋運動をして中の筋肉を大きくしても、上の脂肪が厚ければ一生見えてきません。
逆に、適切な食事管理(カロリーとPFC管理)ができていれば、
トレーニング頻度が週2〜3回であっても、有酸素運動を一切しなくても、脂肪は落ちて腹筋は割れてきます。
優先順位は「食事 > トレーニング」です。
まずは今日お伝えした食事管理を徹底し、その上でトレーニングを行うことで、
最短で理想の体を手に入れることができます。
【まとめ】最短で腹筋を割るなら「基本」を徹底しよう
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 最後に、今回お伝えしたポイントを復習しましょう。
- 体重計の数字に騙されない:水分量で変わる数字より、「鏡」と「記録」で見た目の変化を追う。
- アンダーカロリーを作る:消費カロリーから−200〜700kcalの設定が鉄則。
- PFCバランスを守る:タンパク質で筋肉を守り、脂質でホルモンを整え、炭水化物で脂肪を燃やす。
- 炭水化物は抜かない:極端な糖質制限は、筋肉減少とリバウンドへの近道。
- 食事> トレーニング:いくら運動しても、食事が整っていなければ腹筋は一生割れない。
腹筋を割るために、魔法のような裏技はありません。
今日お伝えした「当たり前のこと」を、正しい数字で淡々と続けること。
これこそが、遠回りのようでいて、最短でシックスパックへの道となります。



「理屈はわかったけど、自分でカロリーやPFCを計算するのは難しそう…」



「コンビニで何を買えばいいのか、もっと具体的な食材リストが欲しい」
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