毎日走っても痩せない理由|有酸素なしで筋肉を残して体脂肪を落とす4STEP

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毎日1時間ランニングしているのに、脂肪が落ちている感じがない。体重は落ちたけど体型が変わらない。もっと有酸素をした方がいいですか?

こういう相談、僕のところにもよく来ます。

結論から言うと、有酸素は必須ではありませんむしろ順番を間違えると、筋肉まで落として「何をやっても落ちない体」に近づくことがあります。

この記事では、減量の基本と有酸素なしでも絞れる3つの理由を解説します。そのうえで、僕がすすめる減量の進め方を4STEPで紹介します。

この記事でわかること
  • 体脂肪が落ちる条件
  • アンダーカロリーを作る4つの手段と、有酸素の役割
  • 有酸素なしでも痩せられる3つの理由
  • 食事 → 筋トレ → 歩数 → 必要なら有酸素の4STEP
  • 毎日走っても見た目が変わらないときの見直し方
この記事がおすすめな人
  • 毎日走っているのに体型が変わらない人
  • 有酸素を増やすべきか迷っている人
  • 筋肉を残したまま体脂肪だけ落としたい人
  • 忙しくてランニングを続けられない30〜50代の人
著者情報

澤原 魁門(さわはら かいと)

  • JBBF 日本メンズフィジーク選手権大会 jr. 全日本準優勝
  • JBBF キングオブフィジーク大会 -176cm以下 優勝
  • JBBF 日本メンズフィジーク選手権大会 -176cm以下 全日本優勝
  • IFBB 世界フィットネス選手権 日本代表 -176cm以下 10位
  • NESTA-PFT 国際トレーナー資格
  • JBBF審査員資格 1級

目次

結論:痩せない原因は「走る量が足りないこと」とは限らない

体脂肪を落とすうえでいちばん大切なのは、摂取カロリーが消費カロリーを下回る状態を作ることです。

有酸素は、そのアンダーカロリーを作るための手段のひとつにすぎません。食事を調整したり、筋トレや日常の活動量を増やしたりすることでも、この状態は作れます。

僕自身、昔は「有酸素しなきゃ」と思って1日3時間やっていた時期があります。体重は落ちるのに見た目は締まらず、お腹まわりの脂肪が残っていました。

そのやり方では、挫折やリバウンドにつながりやすいと感じました。今は有酸素なしでも体脂肪を落とし、キープできています。

受講生の中にも、有酸素をやめて食事管理を徹底した結果、体に変化が出た方がいます。運動経験が少ない方も例外ではありません。大会に出る選手以外は、基本的に有酸素は入れていません。

有酸素が必要か迷っている方は、有酸素運動とダイエットの関係を解説した記事も参考にしてください。

体脂肪が落ちるとはどういうことか

体脂肪の増減を考える基本は、次の2つのバランスです。

  • 摂取カロリー
  • 消費カロリー

摂取カロリーが消費カロリーを下回る状態を作れれば、体脂肪は落ちます逆に、この状態を作れなければ、どれだけ走っても体脂肪は落ちません。

減量では、走ること自体を目的にする必要はありません。別の手段でアンダーカロリーを作れれば、走らなくてもよいのです。

アンダーカロリーを作る4つの手段

  1. 食事で摂取カロリーを減らす
  2. 筋トレで筋肉を増やし、基礎代謝を上げる
  3. 日常の活動量を増やす
  4. 有酸素で消費を増やす

4番目が有酸素です。選べる手段のひとつにすぎません。

1日で落とせる体脂肪には上限がある

僕が目安にしているのは、男性なら1日100g前後です。体重が重い人は、もう少し多く落とせるという感覚です。

ただ、一気に落とそうと有酸素を増やしても、体脂肪だけをどんどん減らせるわけではありません。フルマラソン後に体重が落ちても、そのすべてが体脂肪の減少とは限らないのです。

走る量を増やせば、その分だけ体脂肪が落ち続けるわけではないので、減量は少しずつ進めていきましょう。

体脂肪1kgは、エネルギーに換算すると約7200kcalです。100gでも約720kcalに相当します。ただし、これは換算上の目安であり、実際に毎日一定量の体脂肪が落ちるという意味ではありません。

一方、体重70kgの人が30分走ったときの消費カロリーは約300kcal。おにぎり約1.5個分です。

ランニングでカロリーを消費するには、それだけ時間がかかります。毎日走る時間を増やすより、食事や間食の量・内容を見直す方が、取り組みやすい人もいるでしょう。

だから僕は、有酸素を増やす前に、まず食事を整えることをすすめています。

有酸素の量・タイミング・期間の決め方は、こちらの動画で解説しています。

有酸素なしでも痩せられる3つの理由

理由1:食事管理が減量の土台だから

アンダーカロリーを作る方法として、僕がまずすすめるのは食事管理です。運動で300kcal前後を消費するより、食べる量や内容を調整する方が楽なことも多いからです。例えば、次のような見直しから始められます。

  • いつも食べるお菓子を1つやめる
  • ジュースや甘いコーヒーをやめる
  • 唐揚げを焼き鳥にする
  • 鶏肉は胸肉を選ぶ

有酸素でカロリーを消費しても、疲労で食欲が増し、結果的に食べすぎてしまうこともあります。食事管理なら、食べる量を減らした分だけ摂取カロリーを抑えやすくなります。

そのため、僕は有酸素を増やすよりも、まず食事を見直す方が取り組みやすいと考えています。

汗をかけば痩せると思い込んで走り続ける人もいます。でも汗で一時的に体重が落ちることと、体脂肪が減ることは別です。

摂取カロリーやPFCバランスを正しく把握できていないと、有酸素を増やしても結果が出にくくなります。食事を見直さずに有酸素だけを増やすと、疲労が溜まり、トレーニングの質が下がって、筋肉も落ちやすくなります。

受講生の多くも、食事管理を中心に取り組み、有酸素なしで結果を出しています。「毎日有酸素していたのに痩せなかったが、食事を整えたら一気に進んだ」という声が多いです。

食事管理を中心に体脂肪を落とす具体的な方法は、有酸素なしの食事法や、じゃがいもを使った減量食の記事でも紹介しています。

理由2:筋トレで筋肉を残し、体脂肪だけを狙えるから

減量の目的を「体重を落とすこと」だけに置くと、体型のメリハリが出にくくなります。狙うべきは、筋肉を残して体脂肪だけを落とすことです。

有酸素をしても体型が変わらない人は、体重とともに筋肉も落ち、体全体が細くなっているだけのことが多いです。円柱がそのまま細くなるように、体重が減ってもメリハリが出ないのです。

筋トレと食事管理を組み合わせ、有酸素なしで体脂肪を落とすと、関節まわりが締まり、メリハリが出やすいです。

有酸素には脂肪を燃やすイメージが強いですが、エネルギーが不足していると筋肉も落ちやすくなります。体重が減っても、筋肉まで落ちれば体のメリハリが失われ、代謝も下がってしまいます。

体重が落ちなくなると「もっと有酸素を増やそう」「さらに食事を削ろう」となり、負のループに入ります。最終的に挫折してリバウンドし、同じやり方を繰り返すと「何をやっても落ちない」状態に近づきます。

これが僕がいちばん危ないと思っているパターンです。

筋トレを取り入れると、筋肉を維持しやすくなります。基礎代謝も保ちやすくなり、極端に食事を削らず体脂肪を落とせます。

有酸素より疲労を抑えやすいため、筋トレも続けやすくなります。体の変化を感じると筋トレが楽しくなり、さらに続けられる。そんな良い循環を作れます。

体脂肪を落とし続けるポイントは、「落とし続けられる体」を作ること。そのために筋トレで筋肉を残します。

受講生の変化については、有酸素ゼロで絞った事例や、60歳前後の減量事例を紹介しています。動画で見たい方は、有酸素なしで-12kgの対談や、40代の有酸素なし減量の対談も参考にしてください。

理由3:無理が少なく続けられるから

正しい方法でも、続かなければ結果は出ません。ダイエットでは、知識を増やすだけでなく、続けることが大切だと僕は考えています。

仕事終わりに筋トレをして、さらに30分〜1時間走る。それを続けられない人がほとんどです。特に30〜50代は、仕事や家庭のことで運動の時間を取りにくいでしょう。

有酸素を増やして疲労が溜まり、睡眠や翌日の仕事、筋トレにまで悪影響が出ては本末転倒です。

さらに厄介なのが食欲のコントロールです。疲労が溜まりすぎると食欲のホルモンが乱れ、我慢してもブレーキが効きにくくなります。

この食欲のコントロールが、僕自身、有酸素でいちばん困った点です。筋トレもやりすぎれば同じことが起こりますが、動き続ける有酸素に比べると、僕はその影響が少ないと感じています。

実践4STEP|有酸素なしで進める順番

有酸素を優先するあまり、筋トレや食事がおろそかになっている人も多いです。まずは取り組む順番を見直しましょう。

STEP1:摂取カロリーとPFCバランスを整える

まずは、1日に何kcal摂っているかを把握しましょう。摂取カロリーが分からなければ、アンダーカロリーになっているかも判断できません。

食事の変え方を参考に、次のポイントを押さえましょう。

  • アプリ(MyFitnessPalなど)で記録する
  • 目標の摂取カロリーは、1日の消費カロリーからおおよそ300〜500kcal引いた値
  • タンパク質:体重1kgあたり1〜2g。詳しくはタンパク質の摂取量の目安も参考にしてください。減量中に筋肉を残したい場合、下限の体重1kgあたり1gでは少ない人もいます。
  • 脂質:全体カロリーのおよそ20%
  • 残りを炭水化物へ

ここが整うだけでも、有酸素ゼロで痩せていくことは可能です。

STEP2:筋トレの種目・回数・頻度を整える

食事を整えたら、次は筋トレです。減量中に筋肉を残すために取り入れましょう。

ポイントは3つです。

1. 全身を使う種目を中心に

スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなどを中心に組みましょう。ジムに行けない場合は、腕立て伏せ、スクワット、腹筋などに取り組みます。

筋トレの組み方もあわせて見るとイメージしやすいです。

2. 適切な回数・セット・頻度

頻度は週2〜3回できれば十分です。1セットあたり10〜15回、1種目につき3セット前後を目安にしましょう。

3. 重量を少しずつ伸ばす

同じ負荷のまま続けず、前回より1回多く行う、重量を1kg増やすなど、少しずつ強度を上げましょう。

負荷が変わらないままだと、筋肉の変化も止まりやすくなります。マシンとフリーの使い分けも、種目選びの参考にしてください。

STEP3:日常の活動量、とくに歩数を確保する

有酸素を追加しない代わりに、日常生活で歩く量を増やしましょう。目安は8000〜1万歩

  • いつもより1駅分歩く
  • コンビニやスーパーへは、自転車ではなく徒歩で行く

普段2000歩の人が3000〜4000歩に増やすだけでも、消費カロリーは増えます。8000〜1万歩という目安は健康面からもすすめられることがあるので、減量のためにも歩数を意識してみてください。

歩くことと減量の関係は、有酸素なしでも進める減量でも触れています。

STEP4:それでも必要なら、最後に有酸素を使う

STEP1〜3ができていれば、基本は有酸素なしで減量可能です。次のようなときに、最後の手段として追加します。

詳しくは有酸素が必要かどうかでも話しています。

  • 体脂肪率を10%以下まで落としたい
  • 期限までに絶対に落とす必要がある
  • 停滞期に入った

最初から有酸素に頼ると、減量が行き詰まったときの手札がなくなります。順番は 食事 → 筋トレ → 歩数 → 有酸素 です。

実際に有酸素なしで絞れた受講生の対談も、参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

最後に有酸素を取り入れるとき、種類や時間の目安は?

最初から長く走らなくていいです。ウォーキングや軽いジョギングを、短時間から取り入れるのが僕のやり方です。詳しくは有酸素の量やタイミング有酸素が必要かどうかで話しています。

食事・筋トレ・歩数を意識しても停滞したら、何から見直す?

まずは食事の記録に漏れや誤りがないかを確認し、次に歩数、筋トレの強度の順で見直しましょう。有酸素を追加するのは、そのあとです。食事の見直し方は、こちらの記事を参考にしてください。

タンパク質を体重1kgあたり2gに近づけたいとき、食事をどう変える?

一気に全部変えなくていいです。まずは主菜や間食に、タンパク質を含む食品を一品足すところからで十分です。詳しくはタンパク質の摂取量の目安で話しています。

すでにリバウンドを繰り返している人は、最初に何をやめる?

まずは、毎日の長時間の有酸素と極端な食事制限を組み合わせるのをやめましょう。有酸素ゼロで絞った事例も、減量の進め方を見直す参考になります。

大会選手は有酸素をするのに、一般の減量では後回しなのはなぜ?

大会に向けた減量と、一般の減量では前提が違うからです。大会では、期限までに厳しい体脂肪の目標を達成する必要があります。一方、一般の減量では続けることを優先し、有酸素は必要になったときの手段として残します。詳しくは有酸素が必要かどうかでも話しています。

まとめ

有酸素なしでも痩せる理由は、次の3つです。

  1. 食事管理が減量の土台
  2. 筋トレで筋肉を残し、体脂肪を狙える
  3. 無理が少なく継続しやすい

実践の4STEPは次の通りです。

  1. 摂取カロリーとPFCを整える
  2. 筋トレの質と頻度を整える
  3. 日常の活動量、とくに歩数を増やす
  4. 必要なら最後に有酸素を足す

走る量を増やす前に、まずは食事・筋トレ・歩数から見直してみてください。自分が続けやすい方法を選ぶことが、無理なく減量を進めるためのポイントです。

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ほかにも適正カロリー診断や減量の解説動画などがあります。

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